倍音浴
文・磯田秀人
Hybrid Disc『睡眠浴 / 牧野持侑(じゅん)』 PHD-001 2,880円


聞き始めると心地よい眠りに誘われてしまい、最後まで聞けないと評判を呼んだ「倍音浴」シリーズ第2弾はアルケミー・クリスタルボウルを収録!


睡眠浴ジャケ写.jpg
(収録曲の曲名をクリックすると試聴出来ます)

収録曲
1.未知への扉 6分24秒
2.月虹 7分41秒
3.スティル・ポイント 5分28秒
4.新月の時 5分35秒
5.サウンド・スリーパー 6.夢の風景 30分3秒

演奏楽器:アルケミー・クリスタルボウル、シャンティチャイム、シンギング・リン。
録音:2007年1月磯田秀人宅ピラミッドルーム。

世界初のSACD(サラウンド)仕様のクリスタルボウルのCD。
CDプレイヤーで再生可能。
このCDには3種類のオーディオ信号が入っています。
(1)5.0 SACDサラウンド
(2)2チャンネルSACDステレオ
(3)2チャンネルCDステレオ




「睡眠浴〜Still Point」に寄せて。
 牧野持侑 『睡眠浴』解説書より。

「睡眠浴」は、アルケミー・クリスタルボウルとしては、世界初のハイブリッドSACDであり、5.0chサラウンドで録音された初のCDでもあります。
1時間のCDの全編を通して、人間の可聴領域をはるかに超えた5万ヘルツの超高周波、聴こえない倍音の正弦波動が絶えず押し寄せてきます。

2万ヘルツ以内の可聴範囲の倍音や、このような5万ヘルツを超えた不可聴領域の倍音が渾然一体となり共鳴している音響は、音響医学の父とも称されるピタゴラスが語った「天球の音楽」であり、まさに「根源的・原初的」音響であるとともに、惑星の音、風や波の音のような、すべての音、周波数を含有した「音のメディスン」に他ならないと考えられます。

「ある種の音波は、光粒子を幾何学的パターンに形成することができ、われわれの眼には見えない不可視の"ナノの世界"にフラーレンのかたちがあるように、われわれの耳には知覚できない"超振動"という音の世界があり、その音波がランダムな光を幾何学的パターンに整序させうる」と建築家の首藤尚丈氏は、著書「ダヴィンチの黄金のピラミッド」で述べていますが、この睡眠浴に録音された超振動は、そのようなパワーを有した不可聴の音波エネルギーなのでしょう。

30数年の歴史を持つ楽器としてのクリスタルボウルは、この数年、第3世代のアルケミー・クリスタルボウルの出現により、倍音豊かで、エネルギー値が非常に高い「振動性音響楽器」として大きな変化を遂げています。アルケミー・クリスタルボウルという総称は、ダイアモンド、ルビー、シトリン、ローズクォーツ、アメジスト、モルダヴァイト、金、銀、チタン、プラチナ等々の宝石、貴金属、ジェムストーン、鉱物を、水晶の粉末に混ぜて成型したり、焼きあがった水晶100%のボウルに、以上の成分を吹き付け、メッキ、溶液に浸漬したりして製造されている、20種類以上に及ぶ最新のクリスタルボウルのことです。

バイブレーショナル・メディスンの著者・ガーバー博士は、「水晶のような結晶構造は、熱・光・圧力・音・電気・ガンマ線・マイクロ波・生体電気、または意識のエネルギー(想念波動や想念形式)さえも含んだ多岐にわたるエネルギーに対して、独特の反応を正確にくりかえしてくる。それらの多様なエネルギー入力に反応して、結晶の分子構造は独特のモードで振動をはじめ、その結果、特定の振動周波数のエネルギーを放出するのである。
水晶自体、さまざまなエネルギーをいろいろな方法で処理することができ、受容・反射・屈折・拡大・変換・増幅・フォーカシング・転化・転移・貯蔵・静電容量・安定化・変調・調整・伝達・透過など、その機能はたいへん豊富です。

こうした水晶の機能を「人間の微細エネルギー的治療に応用できないか」と述べています。
アルケミーボウルは、その水晶に加えて、添加されているそれぞれの成分の物理的、エネルギー的特性が相乗的に機能して、増幅された強力なエネルギー場を創り出すことができますので、微細エネルギー的治療のみならず、「体・心・魂」三位のバランス調整をはじめとした、総体的なヒーリング効果が期待できます。

それぞれのアルケミーボウルは複数の倍音を含む特有の音響を有しており、12インチ以上のボウルでは、基音のほかに3音の倍音で、合計4つの音が同時に鳴ります。

今回の録音では、30個以上のアルケミー・クリスタルボウルに加え、世界初の「和歌山・みなべ産の備長炭を添加したアルケミーボウル」9個を使用しました。

アメリカのクリスタルボウル製造・販売会社に特注していた、「備長炭アルケミーボウル」は、録音の初日の到着予定でしたが、現地の大雪による影響で便が欠航となり、間に合わないのではと一時心配したものの、2日遅れの録音の最終日に無事、配達されてきたのです。

箱の中から取り出した9個のボウルは、墨絵を思わせる濃淡のある和の色調で、すぐに新月のイメージが浮かびました。早速、並べてチューニングをしてみると、予想通り、独特の澄んだ響きや浄化力の強いエネルギーを醸し出すことがわかり、4曲目で9個全部を使って録音し、曲名も「New Moon」としました。

数年前に炭焼きの名人・杉浦銀治先生とお会いして以来、いつか開発したいと考えていた備長炭入りのアルケミーボウルが、睡眠浴でついに実現したのです。

録音後まもなく、南伊豆を訪れていた杉浦先生にこれらの備長炭ボウルをお見せすることができたのですが、ボウルを手にとって、音を鳴らして大喜びしてくれました。先生が取り寄せてくれた「みなべ産・粉備長炭」が、音響豊かなアルケミーボウルに変身したのです。

前回の「倍音浴」の録音中、ずっと同じ屋根の下にいて見守ってくれた磯田家の愛猫・げんきち君は、昨年12月、22歳の長寿を全うして逝ってしまいました・・・。今は亡きげんきち君に捧げるしらべが、1曲目の「Eternally」です。


今回の録音で使用したアルケミー・クリスタルボウルの種類
Therapeutic Gold 13"& 10"
Therapeutic Platinum 12"
Amethyst Bowl 12"x 2 & 7"
Platinum Bowl 15", 13", 10", 8", 7", 6"&
Practitioner 5"
Laughing Buddha 14" & Practitioner 7"
Hurricane 13"
Mother of Platinum 10"
Aqua 24K 8"
Androgynous Indium Bowl 9"
Bincho-Alchemy Bowl 9"x 5, 8"x 2, 6"x2
Egyptian Blue Bowl 10" & 7"
Grandfather Bowl 7"
Grandmother Bowl / Practitioner 5"
Tibetan Bowl 6"

以上のアルケミー・クリスタルボウル以外に、ShantiChime(6曲目) とSinging Rin(5曲目)を使用。




「睡眠浴」プロデューサーズ・ノート
プロデューサー磯田秀人&金子夏枝。

世界初!アルケミー・クリスタルボウルをサラウンド録音。
しかも、またしても宅録のこだわり!

                             
はじめに。
前作「倍音浴」発売からおよそ一年半。今回は5.0チャンネル・サラウンドSACDハイブリッド・ディスクを前作同様、自宅録音しました。SACDプレイヤー、ユニバーサル・プレイヤー、PS3をお持ちの方は、SACD/サラウンドにてこの豊かな倍音のうねりを体感してみて下さい。
特に、夜寝つけないという方々には、CDを聞きながらお休みになることをお勧めいたします。「倍音浴」が何故「最後まで聞けないCD」と評判になったのかが、お分かりいただけることと思います。
なお、本ディスクの英題「Still Point」とは、クラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)では「リズムの静止」を意味します。スティル・ポイントに入っているとき、人間は深い瞑想状態にいるのと同じようなトランス状態に入ります。そのときに内側からの治癒力が活性化され、ゆがみがほどけたり、体内のエネルギーのしこりとなっていたトラウマが解放されます。


すべては出会いから始まった。
マクロビアンの友人に誘われて、2004年8月27日。牧野持侑さんが演奏するクリスタルボウルの響きを初体験したその時から、クリスタルボウルをめぐるぼくらの物語はスタートした。
それまでの2ヶ月間、毎日悩まされていた"良性発作性頭位めまい症"が、牧野さんの演奏を聞いた翌日にピタッと止まったことや、南伊豆のくりすたり庵に伺ってサウンド・セラピーを受けた時に生まれて初めて変性意識を体験した話や、倍音が脳にどのような影響を及ぼすかを探るために行なった脳波測定のことや、録音した自宅のピラミッドルームのこと、録音経緯のことなどは、「倍音浴」の解説書に記しました。そちらをご笑覧下さい。

録音メモ

07.01.07(日)テスト録音


いろんな要素が重なり、当初の予定から半年ほど遅れていた「倍音浴2」のテスト録音をすることになった。複雑なアルケミー・クリスタルボウルの豊かな響きをより鮮明に伝えるために、今回はSACD盤にしたいとかねてより考えていたのだが、録音をどなたにお願いすれば良いのか悩んでいたところ、前作のエンジニア、角田郁雄さんから櫻井卓さんを紹介され、それでは先ずテストをと、お願いすることになった。
夕方5時前にピラミッドルームに到着した櫻井さんに、前作以上に繊細で美しい音と響きを録音するための方策などをいろいろと伺う。

機材のセッティングが終わり、録音が始まったのが夜の8時。
軽い食事を挟んでマイクの位置を変えたり、牧野さんに演奏方法を変えてもらったりして工夫を重ねる。テスト録音という気楽さが牧野さんの演奏にも影響したのだろう。ゆったりとしたビートが前作以上の心地よさを醸成している。

前作「倍音浴」録音時には開発されていなかったサイズの大きいアルケミー・クリスタルボウルの深い響きと、前作の録音を経て演奏力が倍加した牧野さんのエネルギーとが相乗して、繊細かつパワフルなサウンドだ。

07.01.29(月)録音1日日。
結局、テスト録音を依頼した櫻井卓さんに今回の録音をお願いすることになった。
今日は櫻井さんにマイク・セッティングをいろいろと試していただく。
リハーサルの間、楽しそうにボウルのセッティングをする牧野さんの姿は、まるでダンスのステップを踏んでいるかのようにリズミカルで、明らかにのっている様子だ。

牧野さんの身体の動きに合わせてアルケミーボウルがうなり始めた。
ドライブ感溢れる響きがピラミッドルーム全体を埋め尽くす。
このダイナミズムが他のクリスタルボウル演奏家にはない牧野サウンドの一番の魅力だ。

櫻井さんのいるミキシングルームも、ぼくらがいるモニタールームも録音場所とは別室。
その後はダミーヘッド・マイクだけが牧野さんの演奏姿を見つめていた。



機材のセッティングを開始したのが午後2時過ぎ。セッティングにおよそ5時間ほどかかり、夜9時過ぎから録音を開始する。午前2時過ぎまでかかって17テイクを収録。

07.01.30(火)録音2日目。
夕方には成田空港から届くことになっていた備長炭入りクリスタルボウルが夜まで待っても届かない。
新たなマイク・セッティングでますます素晴らしい響きが収録され始めたというのに残念だと話していた矢先、明日は確実に届くという連絡が入ったので、急遽もう一日録音をのばすことにした。

心理的に余裕の出来た牧野さんの演奏がこれまた冴えわたる。
サラウンド・スピーカーでモニターをしているぼくはといえば、まさしく全身倍音漬けな状態だ。それはまるで温泉にでも浸かっているような心地よさで、正直な話、ヘッドフォンで録音をモニターしている時に、何度か寝てしまったほどなのだ。

レコーディング本番中にいびきをかいて寝てしまうなんて初めてのことだし、我ながらあきれる話だとは思うが、それほど気持ちがよかったということでね。これがほんとの「睡眠浴」。

07.01.31(水)録音3日目。
アメリカに発注した備長炭入りアルケミーボウル9個がようやく到着。大喜びで試し弾きした牧野さんは「凄い、音が真上に立ち昇る!」と大感激。

敷地に炭を何トンも埋設した益子の高橋丈夫さん宅で行なったライブでも、ボウルの響きが周囲に拡散しないで、真っすぐに天井目指して立ち昇ったことに驚いたけれど、これが炭独特のエネルギー効果なのかしらん?
本日は30分を超える長い演奏を3テイク収録。

寝室兼オーディオルームがスタジオ。一階の仕事部屋が櫻井エンジニアのモニター・スペース。
二階のLDKがサラウンド・モニター・ルーム、そして、お風呂場が休憩所。
ピンポイントの全館を使った倍音浴第2弾「睡眠浴」の録音が終了した。

07.02.15(木)日本ビクターでマスタリング。
午前11時開始、夕方6時過ぎ終了。
頭の中で組み立てた曲順が1枚のCDとしてスムーズな流れをつくり、音質、エネルギー、ダイナミズムともに前作「倍音浴」を上回る素晴らしい作品に仕上がったことを実感。
牧野さんの演奏は前作に比べると、とても静かだけれど、最新のアルケミーボウルから奏でられた繊細で強烈なエネルギー溢れる多重倍音のうねりが、前作以上にゆったりとした深い眠りを誘う。

また今回も、演奏した牧野さん自身が驚きを隠せないほどの素晴らしいディスクが完成した。

マスタリングの最中に、人間の可聴範囲の上限20KHzをはるかに上回る50KHzの周波数が絶えず収録されていることがわかったが、この高調波倍音こそが、音が心身を癒すもっとも重要な要素なのである。

さいごに。
前作の解説書に「ピラミッドパワーのゆえか、15年間一度も切れたことがない電球」の話と「21歳の猫、げんきち君」のことを書きました。
玄関の電球は未だその寿命を継続中ですが、猫のげんきち君は2006年12月8日、金曜日の夜に亡くなりました。享年22歳でした。
本ディスクのジャケットで気持ち良さげに寝ている猫がげんきち君です。一時は8キロ近いほど大柄だったげんちゃんは手も大きくて、「げんちゃん、手、大きくていいね〜〜〜」と声を掛けますと、わきわきわきわきと手をにぎにぎしてくれました。
可愛がって頂いていた牧野さんにはオープニング曲まで捧げて頂いて、げんきち君は死して後も幸せな猫でございました。ありがとうございました。




ショップページへ


どのCDから聴いてみよう。
ピンポイントアドバイス

  next