04.09.15(水)
らくだの涙オススメ!!(8021歩) 凄いな〜「らくだの涙」。
渋谷東急Bunkamuraル・シネマ1で上映中。
タイミングが良過ぎる映画だねこれ、僕にとって。
「らくだの涙」は、
モンゴル南部ゴビ砂漠でらくだと生活する遊牧民の生活を描い
たドキュメンタリー・タッチの作品。
物語はこう。
自分が生んだ子どもが難産で白子だった為に、
お乳を与えず冷たくあしらう母らくだと母を慕う子らくだ。
その彼らを静かに見守る4世代同居家族の生活を淡々ときめ細
やかに描いている。
いつまでも子を拒否する母らくだに手を焼いた一家は馬頭琴の
演奏を聞かせる為に街から演奏家を招く。
つまり、これ、遊牧民に古くから伝わる音楽療法。
演奏を聞かされたらくだの目に涙が浮かび子どもに乳を与え始
めるという半ドキュメンタリーな映画。
う〜ん、面白いんだな〜、これが。
時々物凄い砂嵐が吹き荒れるものの、
な〜んにも無い砂漠の中で言葉少なに黙々と暮らす遊牧民。
過剰なセリフもドラマもなく画面には音楽すら流れず、
BGMは砂嵐の音だけ。
らくだが涙を流して子どもにお乳を与えるラスト・シーンで
も感動を浮き彫りにするようなあざとい演出はなく、
家族が、良かったねと淡々と喜びを分かち合うだけ。
また、明日から、静かな生活が始まる。
というだけなの。
っが、これが、画面に釘付けにされてしまう程面白い大オスス
メ映画なんだ。
凄いよな〜音楽の力は。
CDショップにヒーリング・ミュージック・コーナーが見られ
るようになって久しい。
確かに音楽が人を癒す効果は高いと思うけど、
ヒーリング・ミュージックとリラクゼーション・ミュージック
は似て非なるもの。
ヒーリングと言うからには、
単に心を和ませるだけでなく、
心身への具体的治癒効果が認められなければならないのね。
それに、
20ヘルツ以下と20000ヘルツ以上の周波数は人間には聞こえ
ないから必要ないという乱暴な理由で周波数をカットされてし
まったCDに
ヒーリング効果があるというのもどこか嘘っぽい。
音(波動)は振動でしょ。
その、振動が生き物の身体に影響を与えるわけだから、
人間に聞こえようが聞こえまいが、
製品効率を優先するために周波数をカットするこたぁないと思
うわけ。
そ〜いう姑息なことをするからCDは工業製品というイメージ
が抜けない。
やっぱLPだよね〜になってしまうわけ。
まっ、いいけど。
脳波測定実験の結果を見ても、
録音されたままの音源と上下の周波数をカットされてプレスさ
れたCDとではα波の出方がまったく違う。
もひとつ、ヒーリング・ミュージックについて言うと、
平均律で調律された鍵盤楽器の演奏が人の身体を癒すことはな
い、ということ。
心地よいイージー・リスニングではあるけどね。
合理性を優先する為に
美しい自然の響きを失ってしまった平均律を基調とした音楽の
ヒーリング効果は、極めて薄い。
もっとも、
平均律で音楽を演奏する習慣を持っているのは、
地球上の20%の民族でしかなく、
残る80%のネイティブ民族は、伝統的五音階の音楽を楽しん
でいる。
エンヤ、グレゴリアン聖歌、ヤン・ガルバレイクの「オフィチ
ウム」、ブルガリアン・ポリフォニーなどは、
五音階もしくは純正律に基づいているので癒し効果は高い。
だから、
単にピアノで弾いたイージー・リスニングやらシンセサイ
ザー・ミュージックを、
これがヒーリング・ミュージックだ!と押し付けられると、
嘘ばっかりと言いたくなる。
っで、なんで「らくだの涙」のタイミングがいいかと言うと、
この前、往復10時間かけて伺った南伊豆のクリスタリ庵で聞
かせていただいたクリスタルボウルの演奏は、
ヒーリング・ミュージックを聞くというよりは、
音楽によるめまい治療のようなもんだからね。
らくだは馬頭琴で、僕はクリスタルボウルで身体を癒しても
らったってわけなの。
ってなところで、本日は店仕舞い。
クリスタリ庵での音楽治療報告については、また明日。
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馬頭琴
本日の見聞録
・[映画]『らくだの涙』ジャンバスレン・ダビー&ルイジ・
ファロルニ監督(ル・シナマ1)
・読了「グレート・ジャーニー“原住民”の知恵」関野吉晴著
(光文社・知恵の森文庫)
本日の収穫
・本「批評の事情」永江朗著(ちくま文庫)
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