10.04.20(火)
何年続けても売れない奴ら。(12,645歩) 10代の頃に仲間とバンドを結成して以来演奏を続けているけれど
いっこうに売れないヘヴィメタ・バンドがいる。
演奏も悪くないし大きなステージにも立ったのに芽が出ない。
そして30年がたった。
50代になった今でも働きながらいつかスポットライトを浴びる夢を追い続けるカナダのバンドANVIL。
彼らの日常を追ったドキュメンタリー映画が「ANVIL」。
何人ものマイミクさんからのオススメがなければ決して見なかった
映画だ。
レコード会社の洋楽ディレクター時代には
ヘヴィメタル黎明期にデビューしたブルー・オイスター・カルトの初代担当者も勤めたけれど、
ぼくは大音量でがなり立てるバンドが苦手だったので、
ハード・ロックやヘヴィメタには全く興味を持てなかった。
唯一の例外がフリージャズ好きだったぼくにカウンターパンチを浴びせたクリームだけ。
その頃担当したイギー・ポップにも興味がなかったのでANVILの音楽を語る資格はぼくにはないけれど、
「ANVIL」は切なくも面白い映画だった。
何で実力があるのに彼らが売れないのか不思議に思う業界人やバンド仲間も多い。
若い頃はボン・ジョビヴィの前座までつとめたのに、
ぱっとせずに30年。
音楽業界では別にそれほど珍しい話ではないけれど30年は長い。
彼らがどれだけ頑張っても売れないのは華も毒もないからだ。
ヘヴィメタなのに狂気や危険を感じさせない。
演奏者にとってルックスやテクニックも重要だけれど、
独自のオーラやエネルギーを発しているかどうかが
大きなポイントになる。
逆説的な言い方になってしまうけれど、
そのアーティストが発するオーラが大嫌いだという人が現れないようでは一流になれない。
ANVILは人が良すぎる。
いい人がいい演奏家とは限らない。
むしろ圧倒するような個性と音楽で人を魅きつける演奏家は、
個人的にはお付き合いしたくないような人格の人が多い。
それは音楽に限らずどんなジャンルでも同じだ。
というのが、
何十年も多くの表現者と触れ合ってきたぼくなりの結論。
残念ながら勉強や練習に励んでもオーラは沸き上がるものではないからね。
ANVILはこれから何十年演奏を続けても売れないだろう。
切ないけれど、
それが本人たちが選んだ生き方なのだから人は何も言えない。
ってなところで、本日は店じまい。
また、明日。
本日のキーワード
ANVIL
本日の行動録
・ヨガ教室(鎌倉)
本日の見聞録
・[読了]「現代霊性論」内田樹(講談社)
本日の収穫
・本「チベット聖なるパワー」
テンジン・ワンギェル・リンポチェ著(KKベストセラーズ)
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