大磯便り
文・金子夏枝
今日の写真
09.09.07(月)
私の奈良裕之さん体験。

今週の土曜日、大田区池上のお寺にてわがピンポイント主催による奈良裕之さんのライブがあります。


2004年に牧野持侑さんのクリスタルボウル演奏に接して以来、すっかり倍音漬けとなったパートナーのmizugameさんは、ディレクター熱が復活。

牧野さんのソロCD「倍音浴」と「睡眠浴」、そして牧野さんを中心にした倍音ユニット、倍音オーケストラの「雷雨のあとに」を制作・発売しました。


奈良さんのことは牧野さんを知った同じ時期にやはりそのライブ演奏に触れていたのですが、当初それほどには惹かれなかったmizugameさんが、2年前の夏、牧野さんのツアーで北海道に行った時のことでした。すっと、身体の奥深くに奈良さんの音宇宙が入り込んできたのだと言います。

以来、何度かのライブに通い、mizugameさんの内部に「奈良熱」が発酵するまで幾月かの時を経て、今年1月にレコーディングしたのが8月に発売した「光の旋律」というCD(メイキングDVD付き)です。


今週の土曜日はそのCDの発売記念ライブというわけなのですが、力不足&宣伝不足ゆえに、お客様の動員が不十分な状態です。

もっともっと多くの方に奈良さんの音宇宙を体験していただきたく、こんな間近になった時期ではありますが、告知の一助になればと思い、私の奈良さん体験を書いてみようと思いたちました。


奈良さんのライブ会場と言えば三鷹の沙羅舍さんがすぐに思い浮かぶほどあの場所は奈良さんのフランチャイズとも言える場所ですが、地下にあるあの空間で、私は過去、何回奈良さんの演奏を聞いたでしょう。

いつのときもそうなのですが、三鷹駅から玉川上水沿いに歩いて沙羅舍に着くと、1階にある飲食スペースでは、奈良さんが「ベジタブルカレー」を仕込んでいます。

ザックリ切ったバナナ入りの「奈良カレー」は、演奏後に奈良さんを囲んで行なわれる親睦会のためのもので、大鍋にものすごくたくさん作りますから、準備が大変だろうと思うのですが、この「奈良カレー」がとてもおいしいのです。


沙羅舍ではよく「サイレントセッション」とか「ヒーリング・セッション」というボディワークを兼ねたライブが開かれていて、ワークの後に行なわれる演奏会のときにも、おそらくその名残があるのでしょうね。

奈良さんが叩き、鳴らし、吹く音に合わせて、突如踊り出す人がいたり、やむにやまれぬ衝動にかられてか、「ひー!」とか「いー!」とか、声を出す人が何人かいらっしゃいます。

私はと言えば、ちょっと驚きながらもそんな様子を冷静に眺めていたものでした。そう、あの夏の日までは。


去年の夏でした。青山の小さなギャラリーで奈良さんの絵や写真を展示するかたわら、ライブを行なう企画があり、mizugameさんと一緒に出かけたのでした。小さなギャラリーには既にたくさんの人がいらしていて、私とmizugameさんは確か最後の客でした。

ぎっしりと詰まった満員状態のなか、小振りな椅子に腰掛けて、奈良さんの演奏を聞きはじめたのですが、周囲の壁を飾る自身の作品に囲まれたためもあってか、それとも狭い会場の壁に乱反射する音のゆえか、奈良さんの演奏はこれまで聞いたことがないほどパワフルかつシャーマニック!


演奏が始まって10分ほどたった頃でしたか。身体が熱くてたまらなくなりました。

どくどくと脈打ち出した身体中の神経細胞が、もうこれ以上この場にいられないと悲鳴をあげたのは、楽器をいろいろ持ち替えて音を繰り出す奈良さんが、スピリットキャッチャーをまわし始めた時でした。

実際に経験したことはないのですが、スエットロッジの熱気もかくやと思われるような、身体中をかけめぐる熱を放射しようと外へ飛び出した私に、折しもの雨が降り注ぎます。


雷を伴う激しい雨を避けるべく、ギャラリーの隣のビルの軒先に佇んで、この熱気をさまそうと思えども、どくんどくんと脈打つエナジーは相も変わらず高騰中。

そしてまた、ギャラリーから外へ飛び出したそのときから聞こえてきた、声なき声、身体からのサインを私は感じていました。


手放すのだ、変わるのだ、チェンジするのは今しかない! と熱に浮かされたアタマの芯からの声に私は答える。


あ〜〜〜〜〜〜、これか、これなんだね〜〜〜。


数年前からのめり込むように好きになり、次第に石のエネルギーをチェンジしながらいつも身につけていたパワーストーンのブレスレットと指輪を外し、排水溝の穴に捨てました。ただ外すだけでは駄目だと思ったのです。


トルマリンから始まった私のパワーストーン行脚は、年を追うに従い、より強大なエネルギーを求めて、いつもいつも彷徨っていました。一点あたりは数万でも、これまでに購入した品を全て合わせれば相当な金額になるでしょう。

もっともっとという気持ちにもどんどん拍車がかかり、一時期は、まるで憑かれたように、バワーストーンを探し求めていたものでした。


目に見えないものを求める旅をしているはずが、なんという無駄な、もったいない浪費だったか。


あの夏の日に身につけていたパワーストーンは、メテオライトとモルダバイト、それとラピスラズリでしたが、排水溝に捨てたのは、そういった物質のみならず、私の虚栄、私の自慢、私の、私の、私のなかの、なにかでした。


牧野さんを聞いている時の安心感や、光あふれる高みに連れて行ってくれるアルケミー・クリスタルボウルエネルギーのいざないとは別種の、聴く者をして、現世の肉体のままアセンションへと導く力が奈良さんにはあるような気がします。

だからなんですね。あの沙羅舍で見た踊る人たちや、やむにやまれぬ声を出す人たちのエモーショナルな発動は。


私の身内の根源には、変わりたい変わらねばと欲する原初からの叫びがあったとして、奈良さんはその種をぐんぐんと伸ばし、どうしたいのかを選ばせてくれた。そんなシャーマンの役目をしてくれたのだと思います。


時と場所を得て人は変わって行く〜演奏家である奈良さんの中には人を変えてやろうなどという作為はみじんもないのだけれど〜ヨガや瞑想と同様の体験をあなたにもぜひ味わっていただければと思い、長文となりましたが、上記、書き綴った次第です。

■9月12日(土曜日)Pinpoint Live 2009   
CD「光の旋律/奈良裕之」発売記念ライブ!

◯会場:池上・實相寺
◯開場:14:30
◯開演:15:00
◯料金:前売¥3,500(税込) 当日¥4,000(税込)
◯演奏:奈良裕之
◯チケットのご購入はこちらから。
◯問合せ:株式会社ピンポイント
 
0463-26-6671(10:00am〜17:00pm)
     
eメール:baionyoku@pinpoint.ne.jp

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