衣食住医
文・金子夏枝
18.05.10(木)
料理記事の連載を始めた理由。


ある日、気がついたのだ。
私が死んだら料理が全くできない磯田は
どうやって生きていくんだろう。


磯田は結婚するまで家を出たことがない。
ひとり住まいの経験のない彼は
掃除はともかく、
炊事と洗濯がまったくだめ。


母親は料理上手。
独身時代は外食続きだった磯田は
味に関してはうるさいし
いっぱしのことを言うけれど、

味噌汁をどうやって作るのか、
お米はどうやって炊くのか知らないし、
インスタントラーメンすら
作ったことがない。


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結婚してから教えればよかったのだけれど、
台所でウロウロされるのも嫌だったし、
これまではそれほど切迫感を感じなかった。


でも近頃私の持病が悪化して、
病院に行かないからよくはわからないけれど、
いつ死んでも不思議はないような、
そんな思いを抱くようになり

私が死んだら
この人はどうやって生きていくんだろう、
外食、買い食い生活、
それじゃああんまりだよね。


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磯田の友人の有岡さんから頂いた
塩、味噌、醤油を登竜門に
曲がりなりにも築きあげてきた
我が家なりの食生活を
基本だけでも覚えたほうが良いのではと思い、

実際に料理を作りながら
磯田が写真撮影をして
ブログで調理の手順の写真解説をつける。


そんな試みを始めたばかりなのだが、
切り干し大根は大根を1本切ったし、
干し方や取り込み方も覚えた。

切り干し大根を使った味噌汁も
できるようになった。


玄米の炊き方はまだちょっと怪しいけれど、
玄米納豆ご飯はできる。

我が家秘伝の
「にんじんドライカレー」も覚えたようだし、
どんどんどんどん、
料理しようね。


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洗濯は簡単でしょ。
ただね、干し方には気をつけて。
シワをよく伸ばすのと、
上と下、左と右のバランスをきちんとすることが大事。

ハンガーにかける時、
前と後ろを間違えないよう、
ちゃんとしてくださいね。

何事も手を抜かないことです。

洗濯は最後の美学、
というのが私の格言です。


料理を身につければ
生活はずいぶん楽になるはず。

糠漬けにたどり着くことが
今のところの最終目標ですが、
あとはアレンジ、アレンジ。


ということで
或る種「遺言」のような
これはレシピブログなのでございます。


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*なぜ洗濯が最後の美学なのか
洗濯物は基本、外に干すのが決まり。
しわくちゃのまま干してあったり
並んだピンチが右と左でひん曲がっていたり
バランスが整わない洗濯物はとても醜いです。
世間体と言ってしまえばそれまでだけど
そういう醜い洗濯物を、
私自身が見たくないのです。




*写真の花はハニーサックルローズ(すいかずら)
たとえようもなく香り高く
蜜甘い懐かしい花の
季節はまた巡ってきました。
大磯にはこの花のスポットが何箇所かあります。
楽しみ。




撮影:磯田秀人




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