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文/写真・mizugame
株式会社ピンポイントの代表が
本、映画、音楽、倍音などの話題を綴る日記です。
今日の写真
本日のヤギちゃん。
18.07.20(金)
面白い本は何十年たってもどんなにこちらの意識が変わっても面白い!(5,976歩)

起床06:00 体温36.0℃(07:00) 体重未計測。

猛暑の中平塚南図書館までリクエス本を受け取りに行った。


早く読みたい本が届いたからだ。


『宮澤賢治殺人事件』吉田司著(太田出版) 現在は文春文庫。




読み始めたらオモチロイ(開高健センセ風に)。


こんなにおもしろいノン・フィクションがあっていいの?


っていうかノン・フィクションもこのくらい面白なくっちゃダメさ。


こつこつ靴の底を減らして積み上げたノン・フィクションは資料としてしか読めない。


やっぱりエンタテイメント風味とたっぷり盛られたあざとさが好きだ。


すべからく直球よりも変化球を楽しみたい。


ベラボー口調とテンポの良い荒業で強引に読者を引きずり込む司節を久しぶりに堪能した。


ぼくが吉田司さんに会いに行ったの恐らく30年近く前になるだろう。


月刊宝島(だったと思う)に掲載された吉田司のビートたけしインタビューを読んでぶっ飛んだ。


たけしが「俺は在日だからね」とさらっと口にしているからだ。


え〜〜〜〜!どうしてこのインタビュアーはたけしにこんなことを言わせることが出来たんだ!


早速吉田司さんに連絡をとり「ビートたけしロング・インタビュー本を創りたい」と提案した。


いいね〜と吉田さんも乗り気だったがそれはプロダクションが許さない。


なにしろ吉田さんにインタビューを受けた人はつい言ってはいけないことをポロッと口にしてしまうからだ。


雑誌アエラでインタビューされた政治家や芸能人何人もから後日吉田さんは出入り禁止を食らったらしい。


インタビューの極意は相手を怒らせることに尽きる。


吉田さんはインタビューの相手が決まるとその人の年譜を大きな紙に書いて壁に貼りじ〜〜っと何日も眺める。


すると、あ!ここだなこの人が変節したのはというターニング・ポイントが浮かび上がってくる。


その段階でインタビューは出来上がったも同然だという。


あとはインタビューの時に本人の口からそれを言わせるように仕向けるだけ。


策士やな〜。


そのくらいスリリングでなければインタビュー記事など面白くも何ともない。


当時ぼくが読んだ吉田さんの著書はこの7冊。


『下下戦記』白水社(1987)

『世紀末ニッポン漂流記』新潮社(1993)

『ひめゆり忠臣蔵』太田出版(1993)

『ビル・ゲイツに会った日』講談社(1996)

『宮澤賢治殺人事件』太田出版(1997)

『スター誕生 ひばり・錦之助・裕次郎・渥美清そして新・復興期の精神』講談社(1999)

『「あなたは男でしょ。強く生きなきゃ、ダメなの」 吉田司評論集』草風館(2001)


どれもこれも面白い。


圧倒的にオモ凄いのは水俣の十代二十代の患者たちと八年間寝食を共にして彼らの生活と意見を赤裸々に描いた『下下(げげ)戦記』。大宅壮一ノンフィクション賞(198)受賞作。




発売直後に『宮澤賢治殺人事件』も読んでいるけれどいかんせん当時は宮澤賢治という人のことを全く知らなかったので再読している。


「賢治のやったことはすべて高等遊民のたわごとなんだよと吉田さんは言う。


やぱりいいわ〜吉田司。


全然賢治を知らないで読んだ時にも『宮澤賢治殺人事件』は笑えたけれどこの歳になって知恵熱が出るほど賢治が好きになって読んでも面白いんだから。


ってなところで、本日は店じまい。
また、明日。


本日のキーワード
・吉田司


本日の一言。

通常われわれが「自分」だと思っている自分は、左脳優位のときの自分、つまり左脳的アイデンティティだ。それは分析的な理性によって導き出される自分である。
分析によって導きだされる自分といっても何が何だかわからないかもしれない。
しかし、分析とはものとものとの差を見ていく作業であると考えるときに、それはもっとシンプルにわかってくる。つまり分析による自分とは「他のものとの差としての自分」ということなのだ。
-中略-
左脳的アイデンティティはあまりにも当然のものとして受け入れられているのだ。
それがわれわれの自我、エゴといわれるものだ。エゴとは左脳優位のアイデンティティといってもいい。そしてわれわれの日常を支配しているのはそのエゴなのである。

上田紀行著『スリランカの悪魔祓い〜イメージと癒しのコスモロジー〜』(徳間書店刊)P-208より。


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