万歩計日和
文/写真・mizugame
今日の写真
コンサート後の打ち上げにて(四谷石響)
03.06.08(日)
糸井重里さんのこと(5,823歩)

綾戸さんのテレビ出演が続いている。

そ〜すると、ここを覗きに来る人の数ががが〜〜んと増えるん。

今日は、「おしゃれカンケイ」に綾戸さんが出演。

ゲストは糸井重里さん、手紙は村松友視さんからという番組構成だったから、お二人に綾戸さんを引き合わせたぼくとしては、紹介した甲斐があったというものだ。

しかも糸井さんのコメントは、「昔RCサクセションを紹介してくれた確かな情報筋からの紹介だったので、好きでもない日本人ジャズボーカリストに足を運んだんだ」というものだったからね。嬉しいよね、こういう言われ方って。

にしても、懐かしいなあ、RCサクセション。

以前、万歩計日和にも書いたけど、糸井さんとの出会いは、もう20年以上も前になる。当時、キティレコードで出版プロデュースの仕事をしていたぼくは、糸井重里、椎名誠、橋本治、このほぼ同世代の3人の新進気鋭のクリエイターを一同に介した本を企画した。

その本の相談の為に、今はない原宿のセントラル・アパートにあった東京糸井重里事務所におじゃましたのが、糸井さんとの最初の出会い。

本の企画にはあまり乗り気ではなかった糸井さんと雑談をするうちに、当時、フォーク・グループからロック・グループに変身し、ライブ・ハウスで圧倒的な人気を得始めていたRCサクセションの話になった。

糸井さんは、彼らの名前は知っていたものの、聞いたことはなかった。

RCサクセションが大好きで、宣伝もしていたぼくは、糸井さん、だめだ、それは、RCサクセションは絶対に見なきゃ。来週、彼らは初めて日比谷野外音楽堂でワンマン・コンサートをやるから、是非見に来てちょうだい、招待で入れるように手配しておきますから、と告げた。

その日のコンサ−トには、週刊プレイボーイにコンサート・レポートをお願いした椎名誠さんもお招きしてあったが、対談の仕事を終えた糸井さんは、バイクで野音に駆けつけた。

そして、その日、糸井さんは、圧倒的なエネルギーを持つRCサクセションのステージに感動し、熱烈なRCサクセション・ファンとなって、押しかけ宣伝マンと化したことは言うまでもない。

ぼくは、4年前、久しぶりに、糸井さんに連絡をとり、是非見てもらいたいボーカリストがいるから、一緒に見に行きませんか?と言って綾戸さんのジャズ・クラブでのライブに誘った。

その日の感動を、糸井さんは"ほぼ日刊イトイ新聞"の巻頭ダーリンコラムに書いた。
そのコラムの一部を無断でここに掲載しちゃおう。(糸井さんゴメン)

99年4月19日
ほぼ日刊イトイ新聞、ダーリンコラムより

このところ何度か紹介している、ジャズシンガーの綾戸智絵さんのことだ。9日の金曜日の夜、とうとうライブを体験した。

新宿DUGでの、40分の弾き語りソロだ。

金曜日というと、この「ほぼ日」の週末の準備に、みんなが忙しい一日なのである。40分のワンステージを聴いておいとましようと、ぼくは考えていたのだけれど、夜中の鼠穴でぼくの帰りを待っているスタッフのことなど、どうでもよくなってしまった。

もうワンステージ残って聴いて、帰りは11時を回ってしまった。

まいった。

すらすらとコトバにできる自分でないことを、ぼくは「そのほうがいいよ」とほめてやりたい気分だった。ぼくを誘ってくれたイソダさんにも、どうですか? と聞かれもしなかったし、ぼくも、ほとんど何も言わずに、「じゃ、帰ります。ほんとにありがとうございました」とだけ言って帰ってきたのだった。

この感想をどう書けば、みんなに伝えられるのだろうかと、ぼくなりに、ずうっと考えていたのだが、本当にいまだにわからない。声という楽器のすばらしさについても語れよう。

その声という楽器をみごとに演奏する歌手のことを、語るのもいいかもしれない。歌ってものがあってよかった、と、朴訥に書く方法もあるだろう。

どちらにしても、綾戸智絵という人を、ヒューマンドキュメンタリーの主役として描くのでなく、音楽的に正しく批評するのでもなく(できないけどさ)、なんとか自分のコトバで、伝えたかった。

かなり、それは難しいことなんだろうけれど、綾戸智絵にまつわる事実を商品説明のように
書いていく方法でないところで、ぼくは伝える必要があると思っていた。これは、金曜の夜の経験のたのしさとは逆の苦しい仕事にさえ思えた。


とっても素直で素敵な感想だ。

糸井さんが、いまだに綾戸さんに興味を持ち、コンサートに駆けつけてくれるのも嬉しいしね。番組の最後は、村松友視さんからの手紙。村松さんとの出会いも実に面白いので、書いておこう。でも、それも長い話になってしまうかな。

ってなことで、本日は店仕舞い。
この続きはまた明日。

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