人類初、民間の手による有人宇宙飛行が成功したというニュースを一ヶ月以上前の新聞で読んだ時、あの人はどうしたのかな〜、と思い出す人がいるのね。
1980年の夏。
約一ヶ月の間、僕はスターウォーズの翻訳者として知られているSF作家の野田昌宏さんと一緒に、NASAの基地を取材して歩いた。
テキサス州ヒューストンにあるジョンソン宇宙センター、フロリダ州ケープ・カナベラルにあるケネディ宇宙センター、アラバマ州ハンツビルにあるマーシャル宇宙飛行センター。主にはこの三大基地を取材して、「NASA~これがアメリカ航空宇宙局だ~」というMOOKを発売するためだった。
何でその時NASAだったかと言うと、子供の頃から僕がNASAが好きだったからというだけではなく、ジャーナリスティックに言うと、人類初のスペースシャトル「コロンビア号」の初飛行直前だったからだ。
スペースシャトルルが打ち上がれば、日頃NASAに興味のない人たちも、NASAって何だろう?と興味を感じるだろうと思ったからだ。
実は、これが僕の海外初体験。
この時の話は色々と面白いんだけど、長くなるから又いつか。
っで、取材前の下調べで、NASAの資料を色々と集めている時に、え!っと驚く記事をアメリカの科学雑誌オムニで見つけた。
何と、個人宇宙飛行計画をすすめている人がいたのだ。
NASAが莫大な費用を使って宇宙ロケットを飛ばしているというのに、その人は、個人でロケットを宇宙に飛ばそうとしている。し、か、も、そのロケットに人を乗せて、だ。
おいおい、そんなロケットに乗る向こう見ずな人がいるのか?失敗したら、ど〜するつもり?一体どの程度信頼出来るロケットなのよ、それは。この人って映画に良く出てくるマッド・サイエンティストじゃないの?
この人には絶対に会いたい、と、誰でも思うでしょ。
っで、野田さん野田さん、すっごい人が見つかった。このロバート・トゥルーアックスって人は、正気なのガイキチなの?会いたいでしょ、この人に。ぜひ、会いに行きましょう。
この記事を読んだ野田さん大笑いしつつも大感激。
国家を挙げてのプロジェクトで宇宙飛行している時代に、手作りロケットに人を乗せて飛ばそうというのは凄い。
子供の頃からロケット・フェチの野田さんも、これは会うしかないだろうね、と、快諾。しかも、ローバートさんは元NASAの技術者。まんざら、ガイキチと言うわけでもないだろう。つ〜ことで、NASAに向かって取材に飛び立った。
ところがNASAの誰に聞いても、ああ、あいつか、と鼻で笑うだけで消息が分からない。取材の日程はどんどん過ぎていく。う〜ん、どうしても会いたいよ〜。お土産まで持って来たのに〜〜〜〜。
ってなところで、本日は店仕舞い。
この続きは、また明日。
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人類初民間宇宙飛行計画が成功。