万歩計日和
文/写真・mizugame
今日の写真
猫のいる風景はいいね!
05.04.18(月)
高田渡-その3-(10461歩)

昨日は高田渡さんを偲んでいただいたメールのご紹介だったので、一昨日の続きを書こう。

99年京都第19回宵々山コンサートで、二十数年ぶりに高田渡さんのライブを見て、ぼくは圧倒された。

世の中をまっすぐに見据えるシニカルな高田渡の姿勢は昔と変わらないものの、若い頃鼻についた苛立ちを込めた生意気さは歳をとることによって表面から姿を消し、より深い部分に潜む匕首に成長していた。

反逆的で過激な姿勢は、のんびりしたユーモラスな口調のオブラートに包まれている。

高田渡の放つ強烈なアナーキーさは、ぼくが大好きだった役者、殿山泰司さんに相通じる奥深い迫力を感じさせた。

凄い男だ、の、一言しか口に出せない。

っで、高田渡のステージを友人・知人に見せたいという強烈な想いがこの時に芽生え、Pinpoint Liveの企画を思いつかせてくれた。

Pinpoint Liveは、ぼくが面凄い(面白くて凄い)と思う、そして、あまり表面に出てこない人を招き、友人・知人・仕事仲間を集めて美味い酒を飲みながらライブを楽しんでもらおうという趣向だ。

その辺りの顛末は以前にも書いたので、興味のある方は左フレームのピンポイント・サーチに高田渡と入力して検索してちょうだい。

高田さんと付き合うようになってから、ぼくは彼のCDやLPを中古レコード屋やAmazonで捜し、何枚か揃え始めた。

その中の一枚のアルバム「石」の解説に使われている、Photo by WATARU TAKADAとクレジットされた、物を売る人と老婆らしき人物を捉えた不思議な雰囲気のモノクロ写真が目に付いた。

高田さんに、この写真が素晴らしいということを伝えた時、高田さんの写真の撮り方を聞いて仰天した。

高田さんは、ある光景が目に入りそれを写真に撮りたくなると、同じ光がその場所に差し込むまでず〜っと待ち続けるそうだ。

1年間待つ事もざらにあるという。

そして、ある日、ある場所、ある時間、自分が頭に思い描いた光景(光と影)が目の前に現れた時、一回だけシャッターを押す。

もちろん高田さんが使うカメラはライカだ。

高田渡の腰の据わった生き方がこの写真の撮り方に現れている。

高田さん、これからは天国で思う存分お酒を浴びて下さい。

ってなところで、本日は店仕舞い。
また、明日。

本日のキーワード
高田渡ベスト・ライブ(この一枚だけでもお聞き下さい)

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