万歩計日和
文/写真・mizugame
今日の写真
本日のワンちゃん。
18.09.05(水)
どこにいけばこんな素敵な先生と出会えるんだ〜。(万歩計付忘れ)  

起床05:50 体温36.0℃(07:55) 体重53.8Kg。

寝しなにちびちび読んでいる「教師宮沢賢治のしごと」が面白い。


宮沢賢治は約4年間花巻農学校で教師生活を過ごした。


教師に就任したては全く人気のなかった賢治は生徒にどのように接したらいいのかどのように知識を与えたらいいのかのコツをたった三ヶ月ほどでマスターし、人気ダントツNo.1の教師に変身する。


生徒たちに圧倒的な人気のあった宮沢賢治はどんな教え方をしたのか。


実際に賢治に習った生徒何人かに取材して書かれたのが本書だ。


取材当時すでに生徒たちも80歳前後に達している。


記憶違いや思い出せないこともたくさんあるが取材を受けた生徒たち全員が熱い眼差しで賢治先生の素晴らしさを語っている。


宮沢賢治がどれだけ魅力的な教師だったかの片鱗がこの本からは伺える。


こんな先生に習いたかった〜と絶叫せずにはいられない。


生徒をA、Bの二班に分け、スペリング競争というのをやりました。
例えばA班の一人が黒板に向かってBOOKと書きます。
すると次にB班の選手が出て、BOOKの終わりのKを頭文字にした単語を思い出して書くのです。
-中略-
その日は辞書を見てもいいから出来るだけ文字数の多い単語をぶつけあうというものでした。
-中略-
そのうち両軍とも、なかなか前の記録を破るような長いものをみつけられなくなってしまったのです。
するとそこで、いかにもいたずらっぽい顔で賢治が現れてこう言ったのだ。
「諸君がまだ見つけられないのがもう一つあるよ」
「何ですか?」
いっせいに生徒たちは言った。
「smiles。微笑だな」
「どうしてですか?」
「だって、この字なら、初めのsと終わりのsの間が一マイルもあるのだからな」
喚声をあげて生徒は笑いだしてしまう。
喚声をあげながら生徒たちはここで、一生を通して忘れられないある一つの宝物も、同時に賢治からもらったことになる。
この生徒たちはその後、人生のどこかで、一マイルとか二マイルとかいう言葉を聞くたびに、じわぁっと心の底から沸き上がってくるあたたかな笑いを感じることが出来るのである。



賢治が英語の授業中に話した小話を一つ。


岡倉天心がまだ米国に留学中のころ、
あるアメリカ人に、
「きみはジャパニーズのニーズかね、それともチャイニーズのニーズの方かね」
とからかって訊かれたことがあった。
するとそのとき、すかさず天心はこう答えた。
「そういうきみは、ヤンキーのキーの方かね、それともモンキーのキーの方かね」



賢治は、こんなジョークを外から仕入れてくることもとても得意だったそうだ。

ある日病欠したA先生の代わりに賢治が教壇に立った。


「A先生にはA先生なりの教え方があるのでぼくがあの先生の代わりを務められるとは思えません。わたし、今度「風野又三郎」というのを書いたから、みんなよければ、読んでしらせましょう」
もちろん異存はない。みんなはいと言う。
「ドドード、ドドード、ドードードー」
先生は読み始めます。

こんな幸せな時間があるだろうか!


ってなところで、本日は店じまい。
また、明日。

本日のキーワード
・畑山博著「教師宮沢賢治のしごと」(小学館刊)

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