万歩計日和
文/写真・mizugame
今日の写真
懐かしのApple IIe
19.05.05(日)
柏餅にはソニー・ロリンズがよく似合う。 (12,059歩)  

起床06:10 体温℃(18:30) 体重54.0Kg。

んなぁこたぁないか。


『きっかけ屋アナーキー伝』の後書き(すべて夢の中)で書いたことです。


 この本を書くために昔の日記やブログを読んでいるうちに、ぼくの感性は1962年から63年にかけて約一年半の間に決定づけられたことを知りました。

 62年3月、期末試験の終わった日。

 大森第十中学の映画狂のクラスメート高橋登君に蒲田の映画館に誘われ、谷口千吉監督の『紅の空』と『妖星ゴラス』の二本立てを見に行き、加山雄三、夏木陽介、佐藤允が大活躍する『紅の空』に目を見張り、映画の面白さに目覚めたのでした。

 翌63年5月。

 立教高校のクラスメート滝川晃生君宅でソニー・ロリンズの『サキソフォン・コロッサス』を聞かされてジャズに開眼。

 その年の夏休みに国語の宿題で読まされた夏目漱石の『こゝろ』で読書の面白さを知りました。

 『こゝろ』に感動して涙した翌日、これからは一年間に映画を百本観る、ジャズのLPを百枚聴く、本を百冊読む。それを自分の課題にして大学卒業まで実行したのです。

 その七年間に観た700本の映画、聴いた700枚のジャズのLP、読んだ700冊の本がぼくの感性を育て、それを頼りに仕事を続けてきたように思います。

 面白い映画、面白い音、面白い本と出会いたい、その作者と会いたい、話したい、一緒に仕事がしたい。それがぼくの仕事の原動力でした。

つまり56年前の今日。

クラスメートの滝川君の家で『サキソフォン・コロッサス』を聞かせてもらったのがぼくのジャズ事始め。

月日の経つのは早い。

閑話休題。

新しもの好きだと自認しているのに2010年が電子書籍元年と騒がれてから9年もたって電子書籍が面白いなどとほざいているのだからワタシのアンテナも鈍ったもんだ。

と思っていたら、のきなみどうやって電子書籍を読めばいいの?という書き込みやメールを頂いたのてちょっとホッとしている。

我が団塊の世代にとって電子書籍はまだまだ馴染みが薄かったのかな。

『きっかけ屋アナーキー伝』を発売して今日で五日目。

当初O.Kさんから「この原稿面白いから電子出版で出しましょう」と提案頂いた時には紙本じゃないのか〜という残念感があった。

ところが校正をネット経由でO.Kさんとやり始めた頃から気分が変わってきた。

元々は一昨年の夏頃に期せずして友人何人かに勧められたこともあり自分の仕事の備忘録として4ヶ月程かけて86,000字の原稿を書いた。

心優しい何人かの友人が出版社に当たってくれたが反応は良くない。

そりゃそうだよ。

この出版事情の悪い時に無名人の仕事史を出すような酔狂な出版社は無いでしょ。

やっぱりね。

ワタシだってフリーの出版プロデューサーの立場で本を企画した時期もある。

例えばこんな本。


◯『囲碁殺人事件』竹本健治

◯「扉を明けて/新井素子」

◯「魔剣/栗本薫」

◯「暗色コメディ/連城三紀彦」

◯「振り返れば地平線/佐々木譲」

◯「マンハッタン・オプ/矢作俊彦」

◯「ヘンゼルとグレーテル/大友克洋」

◯「虹伝説/ウル・デ・リコ」

◯「北岬・石原真理子写真集」

◯「ビートルズ海賊盤辞典 / 松本常男」 

◯「反則すれすれ夢芝居/村松友視」

◯「アメリカ乱入事始/山下洋輔」

◯「これがアメリカ航空宇宙局だ/野田昌宏」

調子に乗って零細出版社を立ち上げてこんな本を出版したこともある。


◯「東スポ伝説」

◯「私家版・第三舞台」

◯「真・挌闘技伝説/前田日明」

◯「株式会社・自衛隊」

随分昔のことなので忘れているけれど多少出版事情は分かっているつもりだ。

ケータイを契約した時に特典としてもらったKindle Paperwhiteで電子書籍も読んでいるけれど
Kindle読書はどこか痒いところに手が届かない。

どんなことが書いてあるかパラパラめくれない。

ディスプレイの透過光を通して見るDVDが記憶に残らないと同じようにKindleのディスプレイで目にした活字は目に残らない。

なんやかんやで読書の醍醐味に欠けるのが電子書籍だと感じていた。

ぼくは原稿は全部J-Editで書いている。

初めてパソコンをぼくに教えてくれたマイクロシティの伊藤さんから文章を書く時にはワープロではなくエディターを使ってテキスト文で書かなくては駄目ですと言われた。

その教えをずっと守っているのでワードもほとんど使えない。

これからはパソコンゲームの時代が来るからキティもパソコンを導入するべきだと申請した時に購入したのはApple IIe。

日本のパソコンなんか鉄くずですよあんなものは、と吐き出すように言う伊藤さんはApple、しかも発売されたばかりのApple IIeを使って下さいと言われてそれを守った。

それがぼくのパソコン事始め。

1983年の元旦にApple IIeは発売されたから多分その年のことだと思う。

フロッピーディスクだしモノクロディスプレイだしマウスはまだない。

ぼくは英語が苦手でタイプライターも打てない。

なんとも使い勝手が悪いけれど経理が使っている国産のコンピュータとは比べ物にならないほどスタイルがオシャレ。

計算機が進化した事務機器ではなくパーソナルなコンピュータ。

使い方もおぼつかないのに毎日会社のデスクで開発準備と自分を言い含めてパソコン・ゲームをやっているうちにこの目新しい道具の面白さにはまってしまった。

これが持ち歩けるほど軽くて小さくて世界と結ばれるようになれば世界を変わると思った。

それから27年後の2010年ぼくが願っていた道具が出た。

iPadという名前だった。

電子書籍の話を書くつもりがどんどん話がそれてしまった。

この続きはまた明日。

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・Apple IIe

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