万歩計日和
文/写真・mizugame
今日の写真
こ〜いう人に驚きを感じておりました。
19.05.31(金)
過去を愛でるという気持ちが希薄だからな〜。(5,234歩) 

起床04:55 体温36.8℃(18:20) 体重53.8Kg。

次から次へと一人の作家の本を読み耽ったのは5年ほど間の高峰秀子と去年の宮澤賢治。


最近ではアルフレッド・アドラーをちょこっと。


オーディオ評論家の田中伊佐資さんの新著『ジャズと喫茶とオーディオ』を読んだ。


ジャズ喫茶という絶滅寸前の業態名ではなく「ジャズと喫茶とオーディオ」という書名がビミョーでいいな。


ジャズとオーディオをキーワードに全国36軒の喫茶店、カフェ、バーが紹介されている。


二つのキーワード好きにはパラパラめくっているだけで楽しい。


由緒正しいジャズ喫茶然としたお店もあればこの空間にジャズが漂っていれば気持ちいいに違いないと思わせるお店もある。


36人の店主が語るオーディオ愛ジャズ愛で埋め尽くされているB-5版152ページのこのムックには分かるよな〜その気持がイッパイつまってる。


ジャズとオーディオが好きだったら誰だってこんな空間を創りたい。


36名の店主はお店という形でそれを実現した羨ましい人たちだ。


各ページそれぞれの温度で語られる薀蓄、こだわり、照れ、マニア度、自信に溢れた言葉に思わずフムフムしてしまう。


残念なのは現代オーディオを追求している人がいないということかな。


コンデンサー・スピーカー使っている人もいないし。


やっぱりジャズは音場よりも音圧好きな人が多いのかな。


コンデンサー・スピーカーでジャズは無いだろうというのは偏見でしかない。


20年間惚れ込んで鳴らしていたマーチンローガンCLSIIも電柱から直接オーディオ専用電源を引き込んだとたん力強い低音を出し始めた。


この本のページからは50年代〜60年代のジャズしか聞こえないと思うのは偏見かな。


ジャズが最も活気のあった時代であることは確かだけど。


リアルタイムのジャズを聴かせる店があってもいいのに。


このままではジャズが古典芸能になってしまう。


廃れゆく芸能を支えるお神楽保存会のように・・・。


60年代にぼくがジャズ喫茶に通いつめたのは最新のフリージャズを聴くためだった。


このところちゃんとジャズを聞いていないのではっきりしたことは言えないけれど現代ジャズは新たな展開を迎えているような気がする。


ロック世代がジャズをやりはじめているからだ。


リアルタイムで活気のある現代ジャズが聴けるカフェがあれば嬉しい。


そういうジャズ喫茶がないのか伊佐資さんのアンテナにひっかからなかったから掲載されていないのか。


今やロックすらクラシックやジャズと同じように昔を懐かしむ人たちの愛好する音楽になっているようだ。


ジャズにせよロックにせよ巷の多くの人から眉をひそめられるサブカル風味がぼくにとっては強烈な魅力だった。


古いものを愛でるという心がぼくには欠けている。


観たことも聴いたことも読んだことも味わったこともない刺激との出会いにいつまでも歓びを感じていたい。


芸術なんて言われるようになってはおしまいなんだよ。


勢いのなくなった芸能が芸術と言われるようになるだけなんだから。


というかなり前に読んだある本に書かれていたフレーズが突然頭に浮かんだ。


 それから5年後の1977年のある日。間章さんから相談を受けた。

 フリー・ジャズ界最大のパーカッショニスト、ミルフォード・グレイブスを招聘してコンサートを開催する。来日時にスタジオ録音のレコードを作りたい。共演者は阿部薫、近藤等則、高木元輝、土取利行。

 売れゆきを考えなければこんなに嬉しい申し出はない。制作費は恐らく数十万円程度。ロックのレコードに比べたら破格の低予算だ。でも300枚売れるかな?

 当時のキティ・レコードは小椋佳、来生たかお、安全地帯、RCサクセション、高中正義たちがヒットチャートをにぎわせていた。

 ぼくはミルフォードの売れ行きのことを考えるのをやめた。安全地帯たちの力をかりて文化遺産を記録すると思えばいい。多賀社長からは「君がそんなに好きだったら制作すればいいじゃないか」と言われた。
-『きっかけ屋アナーキー伝』より-


-『きっかけ屋アナーキー伝』はこちらです。




立ち読みご希望の方はこちらから。


みなさまからのレビューをこちらにまとめさせて貰いました。




令和最初の倍音浴!

☆新世界倍音浴☆~牧野持侑 in 増上寺 VOL.24~

音と香りによる心身への相乗効果!


ってなところで、本日は店じまい。
また、明日。


本日の見聞録
◯[読了]『ジャズと喫茶とオーディオ』田中伊佐資著(音楽之友社)

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